椛の音読み(おんよみ)
カ(稀)
※ 現代日本語では訓読み「もみじ」の使用が中心です。
椛の訓読み(くんよみ)
もみじ
かば
名乗りで使われることもあります(女性名など)。
椛の成り立ち(語源・由来)
会意的に「木(樹木)」と「花(色づいた葉を花に見立てる)」を合わせ、
秋に色づくカエデ(もみじ)の葉を表した字形とされます。
日本で広く用いられる俗字・国字的な位置づけで、常用外ですが人名・地名・作品名などで目にします。
椛の漢字構成
きへん(⽊)+ 花
「木」が意味(樹木)を示し、「花」が形象・イメージを補います。
椛の発音(IPA・ローマ字)
訓:椛 → [mo̞midʑi](ローマ字:momiji)
音:カ → [ka](ローマ字:ka)
椛の意味
① もみじ(カエデ)・秋に赤や黄に色づく葉
② その葉の色合い(例:椛色)
③ 人名・地名・行事名などに用いる表記要素
椛の言葉一覧(よく使う語・表記例)
- 椛(植物名・意匠名)
- 椛色(紅葉を思わせる色合い)
- 椛並木(もみじの並木道)
- 椛橋/椛園(施設・地名などの固有名詞に用例あり)
- 人名:「椛」など(名乗りとしての使用)
椛の例文
・谷沿いの椛が朝日に透けて、街道が赤く染まった。
・椛色を差し色に、秋の装いをまとめる。
・神社の参道は椛並木で、毎年見物客が絶えない。
・文化祭のポスターに椛の意匠を取り入れて季節感を出した。
・彼女の名は「椛」。秋生まれらしい、あたたかな響きだ。
補足(表記の使い分け)
・紅葉:現象名(葉が色づくこと=こうよう)/植物名(もみじ)どちらにも用いられる一般表記。
・楓:植物としての「かえで」を指す漢字表記。
・椛:人名・固有名・装飾的表記などで見られる表現。