礎の音読み
ソ (漢音) / カナ表記:ソ
礎の訓読み
いしずえ / ローマ字:ishizue
礎の成り立ち
形声(けいせい)文字。「石」が意味(石・土台)を示し、「楚」が音(ソ)を表す成り立ちです。
つまり「石でできた土台・基盤」を表現する字から、転じて物事の基礎・よりどころの意に広がりました。
礎の漢字構成
石へん + 楚(声符)
※ご参考:「いしずえ」は本字の訓読みです。
礎の発音
- 音読み:ソ(/so/)
- 訓読み:いしずえ(/iɕizɯe/ 目安)
礎の意味
- 土台石・礎石。建物や構造物を支える基礎の石。
- 比喩的に、物事の基盤・よりどころ・根幹。「信頼は組織の礎」など。
【語感のメモ】
「礎」は核となる一点を指しやすく、重みのある語。
「基礎」は範囲が広く、体系的・構造的な土台を言うことが多いです。
礎の言葉一覧
- 礎石(そせき):建物の土台となる石。cornerstone。
- 礎を築く:将来の発展の基盤を作る。
- 国の礎:国家運営の根幹・基盤。
- 家庭の礎:家族を支える根本(例:信頼・対話)。
- 人格の礎:人となりを形づくる根幹。
- 教育の礎/産業の礎:分野の発展を支える基盤。
- 平和の礎:沖縄県にある戦没者の名前を刻む記念碑の名称。
礎の例文
- この社殿は巨大な礎石の上に建てられている。
- 小さな成功体験が、彼の自信の礎となった。
- 読書習慣は学力の礎だ。
- 信頼はチーム運営の礎である。
- 創業者の理念が、今日の企業文化の礎となっている。
- データの品質は、正確な分析の礎と言える。
- 地域との対話が、長期的な事業の礎になる。
- 平和の礎に刻まれた名前を前に、歴史の重みを感じた。