倶(音読み・訓読み)
- 音読み: ク
- 訓読み: ともに
成り立ち
「倶」は会意兼形声文字です。形声としては「人」と「具(道具をそろえる意)」から構成され、「具」の音と関連する「ク」という音が生じます。意味的には「ともに行う」、「そろっている」といった概念を表現します。
漢字構成
- 偏(へん): 「人」(にんべん) - 人に関係すること
- 旁(つくり): 「具」 - 道具などの意味
発音
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日本語
- 音読み:ク
- 訓読み:ともに
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中国語(標準語/普通話)
- 発音:jù
意味
- ともに:何かを一緒にする
- 具わる:完全に備える
- 倶に:一緒に、同時に
- すべて:みんな
言葉一覧
- 倶楽部(クラブ): 同じ趣味や興味を持つ人々の団体
- 倶会一処(くえいっしょ): 死後、同じ場所で再び会うこと
- 倶生神(くしょうじん): インドの伝説で、人が生まれるときにその人の罪と功徳を記録する神
- 倶死(くし): 一緒に死ぬこと
例文
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ともにの用例
- 「友人と倶に旅に出た。」
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具わるの用例
- 「その村には必要な施設が倶わっている。」
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倶楽部の用例
- 「彼は写真倶楽部に所属している。」
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倶会一処の用例
- 「我らは死後に倶会一処の誓いを立てた。」