彌(弥)
音読み
- ミ (mi)
訓読み
- いや (iya)
- いよ (iyo)
成り立ち
- 彌は、象形文字の「弓」と「爾」の組み合わせで構成されています。「爾」は「耳」を象り、「弓」はそのままの形をしています。
- もともとは、「耳」の形をした弓で距離を測る意味があり、転じて「広がる」「長く続く」といった意味に発展しました。
漢字構成
- 弓 (きゅう): 弓
- 爾 (じ/に): 耳に近い形の象形
発音
- [音読み]:ミ (mi)
- [訓読み]:いや (iya), いよ (iyo)
意味
- ますます (どんどん、いよいよ)
- 例: 「彌増す」(ますます増える)
- 遠くまで続く、広がる
- 例: 「彌久」(やひさ)、長く続く
言葉一覧
- 彌増す (いやます): ますます増える
- 彌栄 (いやさか): ますます繁栄すること
- 彌久 (やひさ): 長く続くこと
- 彌々 (いよいよ): ますます
- 彌邇 (いやに): 遠くまで、長く続くこと
例文
- 彌増す
- 「彼の名声は時が経つにつれて彌増した。」
- 彌栄
- 「新たなプロジェクトの成功を祈り、彌栄の乾杯をした。」
- 彌久
- 「この神社は彌久の歴史を誇る。」
- 彌々
- 「彼女の技術は練習を重ねるごとに彌々向上した。」
- 彌邇
- 「その川は彌邇、広く延びていた。」
まとめ
彌は、時と共に繁栄する様子や長く続く状態を表す漢字で、歴史的・文学的な文脈で多用される表現です。