「蔀」
音読み
- ほう
訓読み
- しとみ
成り立ち
「蔀」という漢字は、「草冠(艸)」と「部」という字から成り立っています。「草冠」は植物を表し、「部」は部門や部分を意味します。古代中国では、「蔀」は家や部屋を遮るための竹や木で作られた仕切りを指していました。日本では、「しとみ」として、木や竹を用いた可動式の窓や仕切りを意味するようになりました。
漢字構成
- 「草冠」に「部」
発音
- ほ (音読み)
- しとみ (訓読み)
意味
- しとみ:竹や木で作られた可動式の仕切りや窓。
- 障子や屏風の一種として用いられることもあります。
言葉一覧
- 蔀戸(しとみど):しとみの戸。伝統的な日本建築において、竹や木で作られた可動式の戸。
- 蔀の間(しとみのま):しとみで仕切られた部屋。
例文
- 古い日本家屋には蔀が多く使われていた。
- 蔀戸を開けると、美しい庭が見えた。
- 蔀の間で静かに読書を楽しむ。
蔀の使用例
- 建築: 古民家や茶室など、日本の伝統的な建築物において、蔀は重要な要素として使われていました。
- 文化: 日本の歴史的な文学や詩においても、蔀は頻繁に登場します。特に、自然と調和する住まいの象徴として描かれます。
まとめ
「蔀」は、日本の伝統的な建築文化に根ざした重要な要素です。草冠に部という漢字構成からもわかるように、自然と調和した住まいの一部を象徴しています。