「傅」について
1. 音読み
- フ(fu)
2. 訓読み
- もり(mori)
3. 成り立ち
「傅」は、会意兼形声文字です。会意の部分は人偏「亻」と、音を表す部分は「尃(ふ)」で構成されています。意味としては、人が付き従う、養育するということを表現しています。
4. 漢字構成
- 偏:亻(にんべん)
- 旁:尃(ふ)
5. 発音
- フ(fu)
6. 意味
- 1. 教える、仕える
例: 「傅育(ふいく)」:教え育てること
例: 「傅家(ふか)」:家庭教師
例: 「傅導(ふどう)」:手本を示しながら導くこと - 2. 傍につき従う、側にいる
例: 「侍傅(じふ)」:主人や目上の人に仕えること - 3. 擦りつける、なすりつける
例: 「傅脂粉(ふしふん)」:顔に化粧を施すこと
7. 言葉一覧
- 傅役(ふえき): 家庭教師、師傅の役目
- 師傅(しふ): 専門の技能を持った人、技術者
- 教傅(きょうふ): 教育者としての役割
- 保傅(ほふ): 幼児を保護・教育する役目
8. 例文
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家庭教師としての意味
- 王の息子は学問を学ぶために著名な傅を雇った。
- 「彼は若い頃、傅のもとで礼儀作法を学んだ」と聞いている。
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教育者としての意味
- 教傅たちは生徒に真摯に向き合い、道を示す。
- 彼女は母校で後輩の傅として指導を行っている。
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傍に付き従うという意味
- 家臣は終生、主君に傅した。
- 彼の侍傅たちは忠誠心を持って仕えた。
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なすりつけるという意味
- 舞妓は鏡に向かいながら、顔に傅脂粉を施した。
- 化粧師は舞台用のメイクを傅していた。