「杞」
- 音読み:キ
- 訓読み:くこ、おうち、かわやなぎ
- 成り立ち:この漢字は、「木」の偏に「己」を組み合わせて作られています。「木」は木を意味し、「己」は自己を意味しますが、この場合は形声文字としての役割が主で、音を示しています。
- 漢字構成:偏旁構造で、「木」が偏(へん)として、「己」が音を表す部分です。
- 発音:キ
- 意味:もともとはある種の木の名前である「杞柳」(こぎやなぎ)を指しましたが、現代ではあまり使用されず、成語などで見られることが主です。特に「杞憂」(きゆう)という表現でよく用いられ、「取り越し苦労」すなわち必要以上に心配することを意味します。
- 言葉一覧:
- 杞憂(きゆう):取り越し苦労、杞人忧天とも言い、過剰な心配をすること。
- 例文:
- 彼は常に杞憂していて、小さな問題でも大きく心配する傾向がある。
この漢字は日常生活で頻繁に使われるわけではありませんが、成語「杞憂」でその意味と用法を知ることができます。