柊の音読み
音読み: シュウ(まれに用いられる)
名乗り:しゅう など(人名で見られる)
柊の訓読み
訓読み: ひいらぎ
もっとも一般的な読みで、植物名を指します。
柊の成り立ち
形声文字。
「木」が意味(木・植物)を示し、「冬」が音(おん)を担うとともに、冬に花が香るという季節感を帯びます。
触れると「ひいら(疼)ぐ」=チクッと疼くことから生じた語に、この字をあてたとされます。
柊の漢字構成
漢字構成:きへんに冬(木+冬)
柊の発音
かな:ひいらぎ
ローマ字:hiiragi(ヘボン式)
アクセント:ヒイラギ[0](平板)
IPA:/çiːɾaɡi/
柊の意味
① 植物名:モクセイ科の常緑低木。晩秋〜冬に白い小花が香る。若い葉に鋭いトゲがあり、年を経るとトゲが減ります。
② 風習・象徴:魔除けとして節分に「柊鰯(ひいらぎいわし)」を玄関に飾る習俗。
③ 季語:俳句では「柊」「柊の花」は冬の季語。
④ 人名・地名:名づけや苗字で用いられることがある(例:柊〈しゅう/ひいらぎ〉)。
柊の言葉一覧
・柊(ひいらぎ)/植物名そのもの。
・柊鰯(ひいらぎいわし)/節分の魔除け。
・柊南天(ひいらぎなんてん)/メギ科の常緑低木。葉が柊に似る。
・柊木犀(ひいらぎもくせい)/園芸名。香りのよい花を冬に咲かせる。
・柊の花・柊の葉・柊の枝/鑑賞・生け垣・飾り付けなどの語。
柊の例文
① 節分には、玄関に柊鰯を飾る風習が残っている。
② 庭の柊が、晩秋の夜に甘い香りを放った。
③ 若木の柊の葉はトゲが鋭く、触るとチクリと痛む。
④ 生け垣に柊を植えると、防犯と目隠しの両方に役立つ。
⑤ 俳句に「柊」を詠み込み、冬の気配を強めた。