橙の音読み
トウ(とう)。
和語よりも語彙・色名の漢語的表現(例:橙色(とうしょく)としての用法)で現れます。
※一般には「だいだい(色)」がよく使われます。
橙の訓読み
だいだい(果実名/色名)。
複合語:だいだいいろ(橙色)。
例:橙(果実)/橙色(色名)。
橙の成り立ち
形声(けいせい)。
意符「木」が「樹木・木材」を示し、音符「登」が音(トウ)をあらわします。
柑橘類の木になる果実を表した字形です。
橙の漢字構成
- 部首:木(きへん)
- 構造:左右(木+登)
- 総画数:16画
- 漢字構成:木へんに登
橙の発音
- 音読み:とう(長音:トー / ローマ字:
tō
) - 訓読み:だいだい(ローマ字:
daidai
)
橙の意味
- 果実名の「橙」(だいだい):ビターオレンジの一種。冬に橙色の実をつけ、香り高い。
- 色名の「橙色」:赤と黄の中間の暖色。デザインでは活力・親しみ・温かさのイメージ。
- 縁起物:正月飾り(鏡餅)の上にのせる果実。「代々(だいだい)栄える」に掛けた吉祥の象徴。
- 転義:温かい光・夕焼け・秋冬の季語的情景を連想させる色としての用法。
橙の言葉一覧
- 橙(だいだい)… 果実。
- 橙色(だいだいいろ)… オレンジ色。
- 橙色系… 橙を基調にした色合い。
- 橙酢(だいだいす)… 橙果汁の酢(料理用)。
- 橙皮(だいだいのかわ)… 乾燥させ香味・香料に用いることがある。
※現代の一般文では「オレンジ色」も広く用いられますが、公用文・学術色名では「橙色」の表記がよく見られます。
橙の例文
- 橙の実は冬に色づき、正月飾りとして家の玄関を明るくしてくれる。
- 夕焼けが街を橙色に染め、ビルの窓がやわらかく輝いた。
- テーブルコーディネートに橙色を差すと、食卓が一気に温かい雰囲気になる。
- 魚の塩焼きに自家製の橙酢を絞ると、香りがぐっと引き立つ。