漢字

杜(きへんにつち)とは?杜(きへんにつち)の読み方や意味、成り立ちは?使われている言葉と例文も♪

音読み(おんよみ)



訓読み(くんよみ)

もり(小さな木立・社や神域の木立)。

成り立ち(由来)

形声文字で、意符「木」が「樹木・木立」を、声符「土」が音(ト)と「ふさぐ・とどめる」の観念を表す。
「木で囲って守る・遮る」イメージから、社(やしろ)を護る木立=杜の意が生まれた。

漢字構成

きへん(木)+ 土(= 木偏に土)。

発音(IPAの目安)

音読み「ト」:/to/ 。
訓読み「もり」:/moɾi/ 。
※一般語では「もり」は平板アクセントで読まれることが多い。

意味

小さな木立・社や神域を囲む木立(=杜)。
② (漢語的)ふさぐ・とどめる の意(例:杜絶)。
③ 固有名の一部・比喩(例:杜の都)。
※日常語で「木立」は「森」を用いるのが一般的。文学・雅語では「杜」を用いることがある。

言葉一覧(読み/意味)

  • 杜の都(もりのみやこ)/並木と緑が多い都市の雅称(仙台の愛称)。
  • 杜氏(とうじ)/酒造りの職長・醸造の責任者。
  • 杜撰(ずさん)/いいかげんで手落ちが多いさま。
  • 杜仲(とちゅう)/トチュウ(薬用樹木)。杜仲茶(とちゅうちゃ)。
  • 杜若(かきつばた/とじゃく)/アヤメ科の植物。
  • 杜松(ねず/としょう)/ビャクシン属の常緑樹。
  • 杜門不出(ともんふしゅつ)/家にこもって世事に関わらないこと。
  • 杜絶(とぜつ)/さえぎって絶やす・途絶えること。

例文

・仙台は「杜の都」と呼ばれる。

・この蔵では、杜氏の判断で仕込み温度を細かく調整する。

・見積もりが杜撰だと、顧客の信頼を失う。

・健康のために杜仲茶を飲み始めた。

・社(やしろ)の周りには静かな杜が広がっている。

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