茉の音読み
マツ (漢音)バツ
※ 人名では「ま」と読む例があります(名乗り)。
茉の訓読み
一般に訓読みはなし。
日常語では単独では用いず、「茉莉(まつり)」などの熟語で使うのが基本です。
茉の成り立ち(語源・字源)
形声文字。
上部の艹(くさかんむり)が「植物」を示し、下の末が音(おと)を表す要素です。
もともとジャスミン(茉莉)を指す語に用いられました。
茉の漢字構成
くさかんむり + 末(艹+末)
茉の発音(IPA)
音読み「マツ」:[matsɯ]
名乗り「ま」:[ma]
茉の意味
- ジャスミンを表す字(ふつうは茉莉の形で用いる)。
- 植物に関わる字で、艹が語義の手がかり。
- 日本語では人名用に使われ、「ま」と読むことが多い。
茉の言葉一覧(用例・名前)
- 茉莉(まつり/まり)=ジャスミン。
- 茉莉花(まつりか)=ジャスミンの花。
- 人名:茉奈(まな)・茉央(まお)・茉子(まこ)・茉莉(まり/まつり)など。
※ 名前の読みは多様です(自治体届出例により異なる)。
茉の例文
・茉莉花(まつりか)の香りが、夏の夜の風にやわらかく漂った。
・朝の紅茶に茉莉の香りを添えると、気持ちがほぐれる。
・名刺の漢字は「茉」です。くさかんむりに末と書きます。
・庭に植えた茉莉が、白い小花を次々と咲かせている。
・子どもの名前に「茉」の字を選んだのは、清らかな香りのイメージが好きだから。
(メモ)常用外の漢字で、現代日本語では主に固有名や「茉莉」「茉莉花」などの語で見かけます。