蔦の音読み
チョウ(漢音)
※まれに語構成上の音読みとして現れる程度で、一般語では訓読み「つた」が主流です。
蔦の訓読み
つた(蔓性の植物を指す固有名)
カタカナ表記:ツタ
蔦の成り立ち
形声文字。
艹(くさかんむり)が「植物」を示し、鳥が音を表す要素(チョウ)として働いて、つる性でからみつく植物の意を表します。
異体字:茑(主に漢文・中国語で見られる字形)。日本の常用では「蔦」が一般的です。
蔦の漢字構成
部首:艹(くさかんむり)
構成:くさかんむり+鳥
総画数:14画
蔦の発音
訓読み:つた(ローマ字:tsuta)/おおむね平板(地域差あり)
音読み:チョウ(ローマ字:chō)
参考IPA:つた[[tsɯta]]/ チョウ[[tɕoː]]
蔦の意味
- ブドウ科のつる性植物全般を指す語。特にナツヅタ(別名:ツタ)やアイビーなど。
- 建物や樹木にからみついて伸びる蔓(つる)の総称的用法。
- 文様・家紋名としての「蔦紋」。
蔦の言葉一覧(熟語・関連語)
- 蔦紅葉(つたもみじ):秋に蔦の葉が紅く色づくこと。
- 蔦葛(つたかずら):つる性植物の総称。詩文的表現。
- 蔦屋(つたや):屋号・姓。歴史的には書肆名などに見える。
- 蔦模様(つたもよう):蔦の葉や蔓をあしらった意匠。
- 蔦紋(つたもん):家紋の一種。
- 蔦絡む(つたがらむ):蔦がからみつくさま。
蔦の例文
・蔦が古い洋館の壁一面をおおい、季節ごとに表情を変える。
・秋になると蔦紅葉が鮮やかで、通学路が一気に華やぐ。
・門柱に蔦が絡み、庭全体がやわらかな緑に包まれている。
・図案は蔦模様を基調にして、連続する蔓の流れを強調した。
・祖父の家には蔦紋の入った古い箪笥が残っている。