昊の音読み
コウ。
和語の語彙にはあまり入っておらず、漢語・人名での使用が中心です。
昊の訓読み
一般的な常用の訓はありません。
名付けなどでは そら と読ませることがあります(名乗り)。
昊の成り立ち
会意。
「日(太陽)」と「天(そら)」を合わせ、太陽のかがやく大空=広々とした空の意を表します。
昊の漢字構成
日に天。
昊の発音
音読み(コウ):IPA /koː/、ローマ字 kō。
(名乗り)訓風読み(そら):IPA /soɾa/、ローマ字 sora。
昊の意味
広く晴れ渡った空・大空・天空。
文語・漢籍語で用いられる語義で、現代日本語では主に人名・熟語として見かけます。
昊の言葉一覧
・昊天(こうてん):広大な天、晴れやかな大空。
・昊天罔極(こうてんもうきょく):空のように限りなく大きいこと。特に「母の恩は昊天罔極」など、恩徳のはかりしれなさを言う表現。
・(人名)昊:ひろ/ひろと/そら などと読ませる名付けに用いられます。
昊の例文
・雲ひとつない昊天の下、山並みが遠くまで見渡せた。
・師の恩は昊天罔極、言葉では尽くしがたい。
・夕陽が沈むころ、昊はいっそう深い藍に変わった。
・子の名に「昊」の字を選び、大きく伸びやかに育てとの願いを込めた。