「枉」
音読み
- おう
訓読み
- ゆが(む)
- ま(げる)
成り立ち
「枉」は会意文字であり、「木」と「王」の組み合わせです。「木」は木や樹木を意味し、「王」は指導者や支配者を意味します。この組み合わせは、本来の意味から「歪む」「曲がる」という意味を持つようになりました。
漢字構成
「枉」は以下の部首と構成部分から成り立っています:
- 部首:木(きへん)
- 構成部分:木 + 王
発音
- 音読み:おう
- 訓読み:ゆが(む)、ま(げる)
意味
「枉」の主な意味は以下の通りです:
- 曲がる、歪む
- (道理に)反する、誤る
- 無駄にする、空費する
言葉一覧
- 枉道(おうどう):道理に反すること
- 枉駕(おうが):無駄に労力を費やすこと
- 枉死(おうし):無念に死ぬこと
例文
- 彼の心は枉ることなく、常に正しい道を歩んでいる。
- 事実を枉げてまで、自分の意見を通そうとするのは良くない。
- その議論は枉に時間を費やしただけだった。
まとめ
「枉」は木へんに王を持つ漢字で、曲がる、歪む、反するという意味があります。音読みは「おう」、訓読みは「ゆがむ」や「まげる」で、道理に反することや無駄にすることを表現する際に使用されます。