鰆の音読み(おんよみ)
シュン。
ただし、日常語ではほとんど用いられず、専門的・字書的な情報としての読みです。
鰆の訓読み(くんよみ)
さわら(一般的な呼び名)。
カタカナでは「サワラ」とも表記します。
鰆の成り立ち
「鰆」は、左の「魚」が“魚類”を示し、右の「春」が音やイメージを添える構成です(一般に形声と説明されます)。
名称の由来は、春に旬を迎えることからとされ、「春の魚」という印象が字形にも表れています。
鰆の漢字構成(魚に春)
偏(へん):魚 / 旁(つくり):春。
鰆の発音
かな:さわら
IPA(目安):[ sa̠wa̠ɾa̠ ]
アクセント:東京式では平板型(0)とされることが多い一方、地域差も見られます。
鰆の意味
一般には、サバ科の海水魚「サワラ」を指します。
旬は春(地域によっては冬~春にかけて「寒鰆」も評価が高い)で、身は淡白で上品、焼き物・味噌漬け・寿司などに用いられます。
鰆を含む言葉一覧
- 鰆(さわら)
- 寒鰆(かんさわら/冬場に脂がのった鰆)
- 鰆寿司(さわらずし)
- 鰆の西京焼き
- 鰆の味噌漬け
- 鰆の照り焼き
- 鰆漁(さわらりょう)
- 鰆一本釣り
鰆の例文
今夜は鰆の西京焼きをおかずにした。
市場で脂ののった寒鰆が手に入ったので、味噌漬けにしてみる。
春になると、地元では鰆のお寿司が名物になる。
淡白な鰆は、子どもにも食べやすい。
旬の時季(春)の鰆は、香りもよく格別だ。