音読み
(音読みはありません)。
日本で作られた国字のため、基本は訓読みのみです。
訓読み
なまず。
読みは〈なまず〉のみが一般的です。
成り立ち
日本で作られた国字です。
魚を表す「魚へん」に「片」を組み合わせて、淡水魚のナマズを表記するために創られた字。
表音・表意のどちらを主とするかは諸説ありますが、実用上は「ナマズ」を指す語として用いられます。
漢字構成
魚へん+片。
部首は魚、総画数15画。
漢検級は1級相当。
発音
よみ:魸。
ローマ字:namazu。
IPA(参考):[na̠ma̠d͡zɯᵝ]。
東京式アクセント:平板[0]。
意味
ナマズ(ナマズ目ナマズ科の淡水魚)のこと。
日本・中国・朝鮮半島・台湾などの川や湖沼にすむ肉食魚を指します。
言葉一覧(関連・表記ゆれ・近縁語)
- 魸(なまず):本字。使用頻度は低め。
- 鯰(なまず):現在もっとも一般的な表記。
- 鮀(なまず):まれな異表記。
- 鮎:中国ではナマズを指す用例があるが、日本語ではアユ。
- マナマズ/ニホンナマズ:種名・通称。
- ナマズ目・ナマズ科:分類上の語。
例文
・川底の魸が、音もなく近づいてきた。
・この地方では、魸を甘辛く煮て食べる風習がある。
・昔から、地震と魸を結びつける話が伝わっている。
・研究者は、魸の生態を長年にわたり調査している。
・池には大きな魸が棲みついているという。