鯵の音読み(おんよみ)
ソウ
※魚名の当用ではほとんど使いませんが、字書上の音読みとして示されます。
鯵の訓読み(くんよみ)
あじ
鯵の成り立ち(語源・由来)
形声文字(意味を表す「魚」と、音を添える「参(舊字:參)」の組み合わせ)。
「魚」が“魚類”を示し、「参(參)」が音符として働くとされます。
右側の「参(參)」を用いたのは、音仮借(音を借りる)と考えられます。
なお俗説として、「美味しくて“参”ってしまう」、「旬が三(参)月」、「群れ(参集)をなす魚」に由来とする見解も流布しますが、学術的確説ではありません。
鯵の漢字構成
魚へん+参(舊字:參)(異体字:鰺/簡体字:鲹)
部首:魚 | 画数:19画(鯵)/22画(鰺)
鯵の発音
ローマ字:aji(ヘボン式)
IPA:[a̠ʑi]
東京式アクセント:頭高1型(あじ)
鯵の意味
- アジ科の海水魚の総称。特にマアジ(Trachurus japonicus)を指すことが多い。
- 食品名としての鯵:刺身・寿司・干物・開き・フライなど。
鯵の言葉一覧(用例)
真鯵/小鯵(こあじ)/豆鯵(まめあじ)/釣り鯵/鯵の開き/鯵フライ/鯵のたたき/鯵の南蛮漬け/鯵の干物/鯵寿司/鯵の押し寿司
鯵の例文
- 今朝は鯵の開きで朝食をとった。
- 港の食堂で鯵フライ定食を頼むと、揚げたてが出てきた。
- 夏場は小鯵がよく釣れるポイントがある。
- 新鮮な真鯵は刺身でも抜群だ。
- 干して旨味が増した鯵の干物を炙って日本酒の肴にする。
- 昨日の残りの鯵の南蛮漬けが、ほどよく味しみになっている。