颯の音読み
サツ。
※人名ではソウなどの読みが用いられることがあります(名乗り)。
颯の訓読み
はやて(突風・疾風)。
※「颯と〈さっと〉」の用法は当て字的な表記です。
颯の成り立ち
「風」が意味を示し、「立」が音を表す形声文字。
風が「さっ」と吹き立つ、すばやい風の動きや音を表したとされます。
日本では人名用漢字としても広く使われます。
颯の漢字構成
構成:立 + 風。
部首:風(⾵)。
総画:14画。
颯の発音
音読み:サツ(ローマ字:satsu)/近似IPA:[sa̠tsɯᵝ]。
訓読み:はやて(ローマ字:hayate)/近似IPA:[ha̠ja̠te̞]。
代表的な熟語:颯爽(sassō)—長音を伴うそうの部分に注意。
颯の意味
- 風がさっと吹くさま・風の音。
- きりっと勇ましい・爽やかで勢いがある様子(例:颯爽)。
- 急に現れるさま(例:颯然)。
颯の言葉一覧
- 颯爽(さっそう):勢いがあってきりっとしているさま。
- 颯然(さつぜん):突然勢いよく現れるさま。
- 颯々(さつさつ):風がさっと立つ音や、そのさま。「秋風颯々」の熟語でも用いる。
- 秋風颯々(しゅうふう・さつさつ):秋の風がさやさやと吹くさま。
- 人名例:颯太(そうた/はやた)、颯真(そうま)、颯人(はやと/そうと)など(名乗りは多様)。
颯の例文
- 颯爽(さっそう)とコートを翻し、彼女はステージに現れた。
- 山の尾根を颯々(さつさつ)と秋風が渡っていく。
- 彼は人々が困っているとき、颯然(さつぜん)と姿を見せた。
- 夜が明けると同時に、颯(はやて)のような北風が港を襲った。
- 新入社員が颯爽と名刺を差し出す所作に、場の空気が引き締まった。