「伎」
1. 音読み・訓読み
- 音読み: キ
- 訓読み: わざ
2. 成り立ち
「伎」という漢字は象形文字ではなく、意味と音を表す「意符」と「音符」から成り立つ形声文字です。
- 偏(意符): 人(にんべん)。人に関することを表す。
- 旁(音符): 支(シ、キ)。音を示す。
古代中国において「技術」や「技能」を表すための文字として使われました。日本でも「技芸」や「技量」を表すために利用されてきました。
3. 漢字構成
- 部首: 人(にんべん)
- 画数: 6画
4. 発音
- キ (ki)
5. 意味
- 技術、技能を持つ人
- 特に、音楽、舞踊、演劇などの芸能分野における技術者
6. 言葉一覧
- 伎楽(ぎがく) - 古代日本で行われた舞楽の一種
- 伎芸(ぎげい) - 芸能の技
- 伎女(ぎじょ) - 芸妓(芸者)の古称
- 伎能(ぎのう) - 技芸や能力
- 俳伎(はいぎ) - 俳優
- 伎夫(ぎふ) - 男性の芸人や技術者
7. 例文
-
伎芸に秀でる
彼女はバレエの伎芸に秀でている。 -
伎能を磨く
俳優は常に自分の伎能を磨くことが必要だ。 -
伎楽を鑑賞する
伎楽の公演を鑑賞し、古代の舞台芸術に触れる。 -
伎夫の世界
伎夫たちがその才能を発揮する舞台。