榛の音読み
シン(shin)。
人名・地名で音読みが用いられることがあります。
榛の訓読み
はしばみ(榛の木・ハシバミの意)。
はり(低木や雑木が茂る意の古語的用法)。
※ 地名・人名では「はる・はり・はい」などの仮名が当てられることがあります。
榛の成り立ち
形声文字です。
左の「木」が「木・樹木」を示し、右の「秦」が音(シン)を表します。
原義は「低木が群がり茂るさま/ハシバミ(榛)という木」。
榛の漢字構成
ご指定:きへんに奏。
ただし、正確な構成は「木+秦」です(フォントによって右辺が「奏」に似て見えることがあります)。
榛の発音(アクセント・表記)
音読み:シン(ローマ字:shin)。
訓読み:はしばみ(roma:hashibami),はり(roma:hari)。
外来語対応:榛色(はしばみいろ)は英語のhazelに対応します。
榛の意味
- ハシバミ(榛)の木。クルミ科ハシバミ属の落葉低木。
- 低木・雑木が群がり茂ること(古語的)。
- 榛色(はしばみいろ):黄みを帯びた淡い茶色(hazel)。
- 地名・人名用字(例:榛名山、榛原など)。
榛を含む言葉一覧
- 榛(はしばみ):ハシバミの木。
- 榛の実:ハシバミの実。食用・油料に用いられることがある。
- 榛色(はしばみいろ):淡い茶~オリーブ寄りの色(hazel)。
- 榛名山(はるなさん):群馬県の山名(用字としての例)。
- 榛原(はいばら/はりはら 等):地名の当て字例。
- 榛莽(しんもう):低木・雑木が生い茂るさま(漢文語)。
榛の例文
- 庭の榛(はしばみ)が、春には可憐な花をつける。
- 小径の両側には榛が茂り、道が薄暗く感じられた。
- 彼女の瞳は榛色(はしばみいろ)で、光の加減で表情が変わる。
- 旅の途中、群馬の榛名山を遠望した。
- 秋になると、子どもたちは落ちた榛の実を拾い集めた。