「涛」
音読みと訓読み
- 音読み: トウ
- 訓読み: なみ
成り立ち
漢字「涛」は、「水」の意味を表す「氵」(さんずい)と、「寿」から成り立っています。この組み合わせから、大きな波や荒波を意味するようになりました。
漢字構成
「涛」は、「氵」(さんずい)という部首が左側にあり、右側には「寿」が配置されています。さんずいは水に関連する漢字に用いられ、寿は通常「長寿」や「祝い」を意味しますが、この場合は音の要素として使われている可能性があります。
発音
この字は「トウ」と読みます。音はやや高めのトーンで、明確に区切って発音します。
意味
「涛」は、海や川の大きな波、特に連続して押し寄せる波の様子を表します。詩的な表現や強い感情を伝える際によく使われます。
言葉一覧
- 涛声(とうせい): 大波の音
- 涛波(とうは): 大きな波
- 涛渦(とうか): 波の渦
例文
- 海岸に立つと、遠くから涛の音が聞こえてきた。
- 船が大きな涛に揉まれながらも前に進んでいった。
- 彼の心情は海の涛のように荒々しかった。
以上が、「涛」という漢字の解説です。詩的な美しさを持つ表現として使われることが多く、自然の力強さや美しさを象徴する漢字と言えるでしょう。